2006年秋からロンドンに滞在し、この春帰国。建築設計事務所のスタッフとして設計活動を行う傍ら撮り貯めた6765枚の中から見えてきたもの。旅行者としてではなく生活者の目で捉えた今のロンドン。
『100年前の建物は新築と言われるロンドンでは、それ以上に時を経た建物が数多く存在する。それらは経年変化した良質な素材(生地)であり、その上に新しい建物が建設されていく様子は、まるで刺繍のパッチワークのようだ。このパッチワークは建物のスケールだけでなく、外壁のレンガ、歩道の敷石に至るまで同調と差別化を使い分けながら施されているのも興味深い。』 (新建築2007年11月号/ロンドンのパッチワーク─New London Architecture展より見る都市像より 本人著)
田辺雄之 YUJI TANABE/建築家。75年神奈川県生まれ。03年芝浦工業大学大学院を修了。06年文化庁新進芸術家留学制度にてFOA(ロンドン)で研修、のち今春まで勤務。
http://www.yuji-tanabe.com