ワークショップ知財研究会に行ってきた。

オープン後まだ間のない東京大学福武ホールでの公開研究会(シリーズ2/3/31/2008開催)に参加した。美術や建築、まちづくりなどの普及や活動において、いまではワークショップという形式や方法はだれもがあたりまえに行う方法だが、その「著作権は?」と言われると言葉に詰まる。筆者も今回「ワークショップの第一世代」に属することがわかったが、避けて通りたかったジャンルである。だって、ワークショップをやる人(ファシリテータというよりもその方法を選択する企画者)は既存の教育組織や教育システムに飽き足らないかったり、それに対する反発からだれにも束縛されない、自由なワークショップという形式で創造的な活動をするんじゃないか、と思っていた。昨年、報告書を出版したワークショップ知材研究会は同じく第一世代のアーティストやキュレータ、エデュケータもメンバーになっており、その目標を知りたいと思っていた。
今回のテーマは「ワークショップのパッケージ化と知財」。事例はコクヨで販売しているキットと、ワークショップを実施するだけでなく普及、方法論を構築するCAMPのパッケージCAMPACO。前者は購入者が「おうちワークショップ」というパフォーマンスまで含めてコストを評価できるかどうか、ということのジレンマ。後者は、パッケージをワークショップ実施者に貸与する際の契約やファシリテータ育成のプログラムの実際を、かなり具体的に紹介してくれたので、感心した。特にワークショップをいきおいや意気込みだけでなく、普及のための方法論をさまざまなプロセスのなかで切磋琢磨しているのが、よくわかったのである。さすがCSKホールディングス、フィージビリティスタディの方法論やパートナーシップなどの契約など、ポイントを外さない。
著作物や著作権についてのレクチャー、その後のワークショップの著作と「クリエイティブ・コモンズ」「オープンソース」の馴染みについて質疑応答があった。実は筆者の一番の関心はそこにあったのだが時間切れ(というより、もう少し参加者として勉強していかないと議論にならない、というのが正直なところ)。ワークショップのネタには、だれもがすぐ真似をして楽しんだり創作したり、あるいは建設したり(新聞紙の家のような)するものばかりではなく、表現者のオリジナリティと切り離して実施することが、うまくないものもあるから。
とはいえ、たとえばウェブ上のデジタルアーカイブなどを考えれば、自由な利用を妨げるような障壁は、極力外すという方向へと進んでいるように思えるし、そのための技術論や方法論や政策論を戦わす労力を惜しんではいられないわけで、ワークショップについても、このテーマに真摯に取り組むべきだ、と考えたのである。
研究会にお招きいただいた事務局の皆様、レクチャー後の食べ物付きワークショップもご準備いただき(参加者の立場で楽しんだ)、ありがとうございました。
ワークショップ知財研究会(秋口に第3回研究会を企画するそうだ):
http://www.wschizai.jp/
CAMP:
http://www.camp-k.com/

  • ワークショップ知財研究会レクチャー後のワークショップにちなんだ料理
    ワークショップ知財研究会レクチャー後のワークショップにちなんだ料理

本・商品