銀座ショールーム改装のため閉館中のINAXギャラリーが、これまでの展覧会に関係してきた人を講師に迎え、超マニアックな都市・建築ツアーを開催する。03/24、04/14、04/28、05/18の全4回。それぞれ申し込みが必要、定員は10〜20人。
各ツアーの内容は以下の通り。
講師:林丈二(著述家・イラストレーター)
3月24日(土) 13:00〜16:00 (予定、途中休憩あり)
集合場所:INAX銀座ショールームビル前(東京都中央区京橋3-6-18)、集合時間:13:00
参加費:無料、 定員:10名(中学生以上)
明治時代の新聞記事を読み続け12万点以上の項目をデータベース化している林さん。今回はその中で、銀座界隈でおきた動物にまつわる事件記事をピックアップし、『百年前』探偵事務所の所長を名乗る林さんとともに、事件の現場を検証しに出かけます。京橋の留置所の収容人たちのお弁当を食べてしまったタヌキ、猿芝居が行われた見世物小屋跡、イチムラさん家の犬が方々で噛む話などなど盛りだくさん。
一昔前の銀座にタイムスリップします。
講師:中里和人(写真家・東京造形大学助教授)
4月14日(土) 9:00〜17:00 (予定)
集合場所:JR西船橋駅改札前、集合時間:8:45、 ルート(予定):竹岡→数馬→月崎
参加費:3000円(マイクロバス代)、昼食各自負担(レストラン利用)
定員:20名(中学生以上)
まるで洞窟みたい。房総半島はそんな手掘りトンネルの宝庫です。中を見てみると、岩肌にはノミで削られたようなあとが無数にあったり、美しくうねる地層のストライプが見えたり、石窟遺跡を思わせる磨崖仏が彫られていたり。別世界を覗かせてくれる手掘りトンネルの魅力を存分に味わえる探検ツアーです。途中ヒカリモが見られる場所にも立ち寄る予定です。
講師:木下直之(東京大学教授)
4月28日(土)11:00〜17:00(予定)
集合場所:東京大学赤門前、 集合時間:11:00
本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線) 徒歩8分、湯島駅又は根津駅(地下鉄千代田線) 徒歩8分
東大前駅(地下鉄南北線) 徒歩1分
参加費:無料、 昼食各自負担(東大学食を利用)、 定員:15名(中学生以上)
武蔵野台地の先端は、ちょうど手のひらを開いたようなかたちをしています。その地形を利用して、江戸の町が建設され、東京へと歴史を重ねてきました。上野台地は小指、本郷台地が薬指で、その間にたまった水たまりが不忍池です。
東大赤門集合→三四郎池→東大校舎および銅像→不忍池→清水堂→彰義隊墓所→西郷銅像→東照宮→動物園→国際こども図書館→東京国立博物館と歩きながら、明治の本郷・上野とさらにその下に眠っている江戸の本郷・上野を探ります。上野動物園に食い込んだ東照宮や博物館の裏庭などは一見の価値あり。
講師:藤尾直史(東京大学総合研究博物館助手)
5月18日(金) 10:00〜12:00(予定)
集合場所:東京大学総合研究博物館・小石川分館入口、 集合時間:10時
(地下鉄丸の内線「茗荷谷」駅より徒歩8分 小石川植物園隣)
参加費:無料、 定員:15名(中学生以上)
東京大学総合研究博物館は300万点におよぶ膨大な学術標本を所蔵しています。その中から、今回は小石川分館の展示資料と滅多に見ることができないバックヤード(収蔵庫)を解説付きで見学します。重要文化財に指定された優美な木造擬洋風建築の分館の中には、明治初頭の大学創立以来の鉱物や動物標本、医科大学初代学長三宅秀旧蔵の医療機器、工部省工学寮ゆかりの工学模型・機器など、機能だけでなく造形的にも美しい資料が展示されています。
林 丈二 (著述家・イラストレ−タ−・明治文化研究家・路上観察学会会員)
1947年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。小学校時代からの調査マニア。マンホ−ルの蓋、切符のパンチ屑など、独自の視点で観察しデ−タを収集する。昨年は藤森建築と路上観察学会のこれまでの活動の全貌を紹介したヴェネチア・ビエンナーレ建築展にもメンバーとして参加。著書、「マンホ−ルの蓋(日本篇)」(サイエンティスト社)、「目玉の散歩ノ−ト」(河出書房新社)、「路上探偵事務所」(毎日新聞社)、「フランス歩けば」(廣済堂出版)、「猫はどこ?」(廣済堂出版)、「林丈二的考現学」(INAX出版)ほか多数。
中里和人(写真家・東京造形大学助教授)
1956年三重県生まれ。79年法政大学文学部地理学科卒。写真展多数開催。2000年より、東京向島の長屋、青梅の工場、沖縄那覇の市場、山梨富士吉田の土蔵、トルコ共和国カッパドキア洞穴などで、街や人とのコミュニケーションを通し、会場作りを伴う写真インスタレーションも多数手がける。写真集に「小屋の肖像」(メディアファクトリー)、「キリコの街」(ワイズ出版)、「路地」(清流出版)、「東亰」(木土水)、「R」(冬青社)他。共著に「小屋」(INAX出版)、「逢魔が時」、「長屋迷路」(ピエブックス/文・中野純)、「舟小屋」(INAX出版)など。
木下直之(東京大学教授)
1954年静岡県生まれ。81年東京芸術大学大学院中退。兵庫県立近代美術館学芸員、東京大学総合研究博物館勤務を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授。文化資源学専攻。美術、写真、博物館、見世物などを手がかりに19世紀の日本の文化を研究する。著書、『美術という見世物/油絵茶屋の時代』(平凡社)、『ハリボテの町』(朝日新聞社)、『世の途中から隠されていること』(晶文社)、『レプリカ』(INAX出版)など。
藤尾直史(東京大学総合研究博物館助手)
1973年大阪生まれ。01年東京大学大学院博士課程単位取得退学。これまでに、標本・模型・機器ほか理学系史資料、三宅秀コレクションほか医学系史資料、工学系史資料、肖像画・彫刻・写真史資料、建築土木史資料、お雇い外国人教師などの研究をする。著書、『近代医家三宅一族旧蔵コレクション総目録(1)(2)』(共編著)など。