<作品と空間の関係—青木淳の場合>
今年7月にオープンした青森県立美術館の衝撃は記憶に新しい。それは一つの事件だったといえよう。設計者である青木淳の問いかけは、建築のみならず美術の世界にも巨大な波紋をなげかけている。
その青木が内装設計を手掛けたTARO NASU OSAKA。第2回目の企画となる今回は、特別企画として「青木淳個展taro nasu bambi」を開催する。
青木自らが、青森県立美術館の延長線上にあると語るTARO NASU OSAKAの空間。その特徴と本質を可視化するという出発点から、光る立体作品を使った展示プランが誕生した。
45cm角の木毛セメント板をパーツとして、それを組み立てできあがっているTARO NASU OSAKA。そのパーツをところどころで、仔鹿の角のように枝分かれしながら、増殖していく作品群に置き換える。空間をつくっている細胞が突然変異して、空間の肌合いが変わる。
"taro nasu bambi"は、作品と空間の関係を「感じる」展覧会である。「パーツでできている空間だから生れる作品。その作品だから強調される空間の質。設計中イメージしていた、有機性と無機性が共存するこの空間の美しさを引きだしてみたい。」と語る青木淳の挑戦を体感してほしい。