ケ・ブランリー美術館:レポート

パリ、エッフェル塔のまさに隣にできた、ジャン・ヌヴェル設計による新しい民族芸術の博物館「ケ・ブランリー (Musée du Quai Branly)」を訪れた(10/22/2006)。
http://event.telescoweb.com/node/5391
シラク大統領の肝いりのプロジェクトだけにその立地と敷地の豊かさに驚かされる。セーヌ川に面した200~300メートルのファサードは、透明ガラスを介して変化あるランドスケープと植栽を通行人に提供している。
さて、建物自体は庭園に突き出した細長い航空母艦のよう。ピロティで持ち上げられている。セーヌ側の壁は植物を思わせるプリントの施されたガラス。ところどころに展示ブースの箱が飛び出す。反対側の面は鎧のようなサビ色ルーバーがガラス壁面をカバーする。
筆者が訪れたのは日曜10時開館の15分前だが、すでにチケット売り場前は100人以上の行列ができていた。エントランスホールの中央にはガラス筒の収蔵庫があり、それに絡み付くようにスロープを登り、展示階(ところどころデッキで二層になっている)の細長い巨大空間に導かれる。
アフリカ、オセアニアの民族美術のコレクションを中心とする展示が、スロープを持った細長いフロアにいっぱいに展示されたいた。電話ボックスのような独立したショーケースやアルコーブのような展示ブース、またアドビでつくられた通路(実は皮革張り)などが変化に富んだ展示経験を創りだしている。