辻けい展…あか から あか へ

10/01/2006
プレスリリース、募集要項など: 

この度、国内外で活躍するアーティスト、辻けいの個展を開催いたします。染織から仕事を始めた辻は、舞台美術、アートイベント、プロジェクトなど、幅広い活動に取り組んできました。やがて、自らが染織した布(糸)を用い、アボリジニの聖地、メキシコのモンテアルバン遺跡など、砂漠や森、水辺を訪ねるフィールド・ワーク、インスタレーションを行うようになり、辻けいの表現の根底をなす仕事となっていきます。それは失われた〈祖形〉の姿と出会う旅であり、つくることを仕事とするアーティストとしての自己=人工の存在を、大いなる自然の中にひとたび委ねながら、自らの手によって、そこから再び自己を手繰り寄せる行為といえるでしょう。
本展のタイトルともなる〈あか〉は、辻が魅了され続けてきた色であり、多くの意味を持つ言葉です。津軽、秋田北部の方言、そしてアイヌ語で〈ワッカ〉は水を意味し、〈アカ水〉とは神仏にお供えする新しい水のことであり、新生児は〈赤ちゃん〉、〈赤子〉とよばれるように、〈あか〉とは、古代より自然界と人工とを繋ぐ存在であったのでしょう。自分だけの〈あか〉を訪ね求めた辻は、青森の地に宿る太古のカヘと導かれるように、ハ甲田山中、小牧野遺跡、青森市の水源である荒川へと、静かに赤い糸を捧げました。数年にわたり辻が出会った青森の〈あか〉が、インスタレーションや写真、映像作品などの多様な形に姿を変え、ACACのギャラリー空間に現れます。水、光、空気、時間、そして〈あか〉から〈あか〉へ。辻けいが求め歩く祖形への旅を、今ここに、私たちも体験することとなるのです。

■ オープニング・レセプション&ギャラリートーク
 2006年9月9日(土) 13:00-
 アーティスト辻けいによる作品解説
  ※ 申し込み不要。当日会場にお越し下さい。

■ アーティスト・トーク「あか—生死をつなぐ」
 2006年9月10日(日) 14:00-
祖形との出会いの「場」を求め旅するアーティスト辻けいと、アーティストの創造行為における「場」について着目してきた小林康夫氏との対談を行います。辻けいによってACACの森の中に制作された野外作品『青森—円』(2005)を手がかりとして、アーティストと観客とが共有する「場」のあり方を探ります。
 出演:辻けい(美術家)、小林康夫(東京大学教授、表象文化論)
  ※申し込み不要。当日会場にお越し下さい。

■ ワークショップ「自分だけの色を探そう」
 2006年9月23日(土) 10:00‐12:00 24日(日)10:00‐15:00
 自分が好きな色は何?大好きな自分だけの色を布に表現してみる染色ワークショップ。
 講師:辻けい
 定員:20名
 材料費:1500円
  ※ 要申し込み:締切9.15(金)

■ 特別公演「吉増剛造による詩の空間」
 2006年9月30日(土) 16:30-
 辻けいによる野外作品「青森—円」を舞台に、詩人・吉増剛造が詩の空間をつくります。
  ※ 申し込み不要。当日会場にお越し下さい。

スポット
データ
開催: 
09/09/200610/01/200610:0019:00
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