遠藤秀平・藤本壮介「ニュージオメトリーの建築〜もうひとつのモダニズムをめざして〜」展

09/03/2006

若手建築家の個展とシンポジウム。

プレスリリース、募集要項など: 

建築とは、幾何学的な形式によって空間を秩序づける芸術である。近代以降も、直線や直角、グリッドや平行配置が主な方法として使われた。しかし、最近はコンピュータの導入により、新しい幾何学を活用する建築が増えている。21世紀のフォルマリズム(形式主義)。本展では、それれの手法で新しい幾何学を展開する、遠藤秀平と藤本壮介にスポットをあてる。
遠藤秀平は、世界的に注目される関西在住の建築家である。彼は、新しい空間の形式を展開し、それを立面のレベルにおいて表現してきた。例えば、コルゲート鋼板をリボンを巻くように連続させることで、連続した面が床になり、壁になり、屋根に変化する。また大阪城公園のトイレとレストハウス、GRAVITECTURE 大阪城(2006)やGROWTECTURE 宣成社(2002)では、鋼板やコンクリートなどの異なる素材を用い、次なる展開を提示した。
一方、藤本壮介は、現在もっとも注目される若手の建築家である。彼は、幾何学が成立する座標系=フィールドそのものを刷新しようと目論む。例えば、ぐにゃぐにゃしたフレキシブルな造形の安中環境アートフォーラムのコンペ一等案(2003)や、放射状に壁を配置したT house(2005)は、平面のレベルにおいて、シンプルでありながら多様な空間を模索する。また建築と家具の境界が曖昧になる住宅のモデルも提案した。
20世紀のモダニズムは、抽象的な形式性に依拠しつつも、結局は箱型のビルに収斂し、多様な造形の可能性を抑圧していた。それに対して、遠藤と藤本は、もうひとつの近代を模索している。ポストモダンの建築が、形態の修辞的な操作、あるいは記号論や地域性に注目したのに対し、彼らは建築の形式を根源から組み立てなおす。とりわけ、幾何学のレベルに遡行していく姿勢は、「ニュージオメトリーの建築」と呼べるのではないか。そこで本展は、二人のインスターレションによって、新しい空間を実際に会場で体感していただく。また、次世代を担う、両者が手がけている近作の紹介も行う。
プロデューサー:五十嵐太郎(建築史・建築批評家)

スポット
6F
データ
開催: 
07/15/200609/03/200611:0021:00
主催者: 
KPOキリンプラザ大阪
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