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今年で5回目を迎える村野藤吾の建築設計図(原図)展。今回は関西の村野建築5作品を、京都工芸繊維大学が所蔵する村野藤吾の建築図面と、建築写真家・多比良敏雄によるの写真を合わせて展示する。
関西におけるフリーランスの建築写真家の草分け的な存在として長く活躍した多比良敏雄(1911~1983年)は、村野藤吾をはじめとして吉田五十八、坂倉準三、前川國男、丹下健三、菊竹清訓ら著名な建築家の作品を数多く撮影しました。その長年にわたる活動に対しては、1977年に第2回吉田五十八賞を受賞するなど高い評価が与えられています。また、村野藤吾は多比良敏雄の仕事に信頼を寄せ、その撮影に数多く立ち会いアングルの確認を自ら行うなど、深い交流がありました。
現在、多比良敏雄の写真に残る多くの建築が取り壊されつつある中で、竣工当時をおさめた建築写真は、関西のみならず日本の近代建築を検証するにあたっての建築文化遺産としての価値を持ち始めています。
本展覧会では、多比良敏雄の仕事の中でその中心を成す、村野藤吾の建築作品の写真に焦点をあて、京都工芸繊維大学が所蔵する村野藤吾の建築図面と多比良敏雄の写真を合わせて展示し、村野建築の意味を検証します。
○展示作品
関西大学(1949~80年)【現存・一部取り壊し】
神戸新聞会館(1956年)【1995年の阪神大震災で被災、取り壊し】
プランタン(1956年)【2003年春、閉店】
新大阪ビル(1958年)【現存】
大阪新歌舞伎座(1958年)【現存】
日生劇場(1963年)【現存】*今回の展示は写真のみ