「アモーダル・サスペンション…飛びかう光のメッセージ」の関連企画。田中純を講師に迎え、都会の闇に浮かび上がる光という象徴の歴史的変容を近代以降を中心に辿り、ラファエル・ロサノ=ヘメルによる同展の出展作品「関係性の建築」を読み解く。
はじめに光ありき――はるか神話が信じられていた時代から、光と闇の対立は最も強力な象徴でした。雷が神の怒りと見なされたように、暗闇を引き裂く電光は、人知の及ばない力の出現だったのです。19世紀後半における電灯の発明は、松明の炎やランプの明かり、ガス灯の光とは違ったイメージを、都市の夜の世界にもたらしました。やがて、サーチライトの光がいわば地上から天へ向けた雷光として、人間の権力や知力を表わす象徴となって、ナチスの党大会や万国博覧会の夜空を演出することになります。この講演では、特に近代以降を中心に、都会の闇に浮かび上がる光という象徴の歴史的変容をたどり、ロサノ=ヘメル氏の「関係性の建築」を読み解きたいと思います。
「アモーダル・サスペンション-飛びかう光のメッセージ」特別関連企画
レクチャー・シリーズ ~プロジェクトをめぐる背景を考える~
山口情報芸術センターでは、11月1日より24日まで行なわれています開館プロジェクト「アモーダル・サスペンション―飛びかう光のメッセージ」関連企画として、プロジェクトを立体的に考察するため、各方面から講師を招き、毎週末レクチャーシリーズを行なっております。
講師プロフィール:田中純(たなか じゅん)
東京大学大学院総合文化研究科助教授。専攻は表象文化論、ドイツ研究。著書に『残像のなかの建築』(未來社、1995)、『都市表象分析I』(INAX出版、2000)、『ミース・ファン・デル・ローエの戦場』(彰国社、2000)、『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』(青土社、2001、サントリー学芸賞)などがある。
-----
「アモーダル・サスペンション―飛びかう光のメッセージ」
by ラファエル・ロサノ=ヘメル
会期:2003年11月1日(土)―24日(祝) 会期中無休
時間:6:00p.m.―6:00a.m.
場所:山口情報芸術センター周辺屋外(中央公園)
詳しい参加アクセス方法は、下記のサイトを御覧下さい。
http://www.amodal.net