市町村合併によりなくなる町の廃校再利用についての提案作成を行う。今後も定期的にワークショップを開催し、記録誌を出版する予定。講師は青木茂、赤川貴雄、阿部仁史、岡部明子、川村健一、鈴木博之、清家剛、曽我部昌史、太記祐一、千葉学、松村秀一、本江正茂を予定。
第1回 環境・建築・再生 ワークショップ
このまちはもうすぐ無くなる / H17年広域合併 10万人都市の処方箋
昨今は東京論が花盛りですが、東京論が通用するのはせいぜい6大都市です。一方で地方都市というのは無数にあります。平成17年広域合併を前にして、蒲江町の現在の環境や廃校の再生を手がかりに、地方都市の処方箋を考える機会としたいと考えます。やる気と才能あふれる若いみなさんの参加をまっています。
・5つの廃校の活用案とそのうちの2、3校の具体的設計
・ファシリテータ、講師によるエスキース
・最終公表会、シンポジウムにて発表。
・優秀作品は出版時掲載
・各講師レクチャー
・ミニシンポジウム:10万人都市の処方箋
この度は大分県蒲江町で「環境・建築・再生ワークショップ」を開催しますことを、皆様にお知らせ致します。
◆蒲江町(かまえちょう)
蒲江町は人口約一万人、面積91.76k・、大分県の最南端に位置しています。九州と四国の間を流れる豊後水道に面していて、リアス式海岸が発達しており、海岸線が複雑に入り組んでいます。この複雑な地形が豊かな漁場をつくり、古来より「浦」という共同体を形成し、社会構成の基盤となってきました。基幹産業は漁業で、じつに豊富な種類の魚介類が採れます。気候は温暖で海は蒼く、潜ればサンゴ礁をみることもできるところです。
◆なぜ蒲江町でワークショップを開催するか
この私共のまちですが、実はもうすぐ無くなります。平成17年に近隣市町村で広域合併することになります。そうなればこの蒲江町は大きなエリアのなかの一部の地域ということになり、行政のサービスもいままでのようにはゆかなくなるでしょう。合併まであと2年しか有りませんが、自分たちのまちは自分たちでつくり守る、そういう町民の意思や行動力を育て、次の世代に受け継いでいってほしいと考えているのです。そのための機会として、蒲江町出身でリファイン建築の建築家である青木茂さんと共同研究者である東京大学助教授清家剛先生の協力を得てこのワークショップを開催したいと思います。町民と参加される皆さんが互いに刺激しあえる時間であってほしいと思います。
◆廃校跡地利用をかんがえる
広域合併に先駆けて、私共のまちでは5つの中学校がひとつに統合されました。そして5つの中学校は廃校となりました。今回のワークショップでは、この5つの廃校跡地の再生を主な題材にしていただきたいと思います。気鋭の研究者と実践家、将来を担う若いみなさんに実際に蒲江町へ来ていただき、蒲江ならではの社会や風土を理解し、蒲江町民と対話して、廃校跡地が蒲江の未来とどのようにかかわってゆくのかを考え、議論、デザイン、提案を試みていただきたいと考えています。そこでの成果は、蒲江のまちづくりに活かされるだけでなく、日本全国に無数にある廃校跡地とまちづくりの議論に、一石を投ずることになるのではないかと思います。
◆合併後、10万人都市の処方箋
今回のワークショップがめざしているのは、廃校跡地の有効利用ということだけにとどまりません。合併後、蒲江町は人口10万人弱の小都市の一部になるわけですが、盛んな東京論に比べて、そのような都市についての議論はとても十分とはいえないでしょう。東京論が通用するのはせいぜい6大都市です。一方で蒲江のような小都市というのは無数にあります。講師、参加者、蒲江町民の廃校跡地を巡る議論や提案が呼び水となって、そんな小都市が活力をもって楽しく暮らせる場所であり続けるための処方箋ができないだろうかと考えています。またそのような成果が広く社会に発信されてゆくことを願います。
◆ワークショップの今後の展開
このワークショップは今年、来年、再来年の合併の年、3回に渡って開催したいと考えています。そしてこの会の過程や成果をインターネットで公開し、記録を出版したいとも考えています。やる気と才能あふれる若いみなさんの参加を願っています。
期間:8月22日(金)~8月28日(木)
場所:大分県マリンカルチャーセンター及び5つの廃校跡地
講師:青木茂、赤川貴雄、阿部仁史、岡部明子、川村健一、鈴木博之、清家剛、
曽我部昌史、太記祐一、千葉学、松村秀一、本江正茂 (予定)
内容:基本的には午前中にレクチャーを行い、午後はサーベイや、町民とのディスカッション、交流会、5つの廃校跡地利用の提案作成の時間とする。
会期の前半はファシリテータを中心とするいくつかのチーム分かれてサーベイ等を行い、後半は参加者の提案や町民との議論によって組み上げられていく。最終日は成果の発表及び公開シンポジウムを行う。
募集対象:建築、土木、都市計画、政治、経済、経営、観光等を学ぶ学生、大学院生、35歳以下の社会人で環境や建築の再生、地域づくり等に強く興味を持つ方。
定員:50名程度。簡易な小論文等により選考。
費用:参加費3万円(受講料、宿泊費込)
申込締切:7月20日(日)
詳細案内:以下のホームページにアクセスして下さい。
・蒲江町HP http://www.town.kamae.oita.jp
・ワークショップ公式HP http://www.re-fine.co.jp/kamae
問合せ:蒲江町役場 まちづくり推進課 Tel:0972-42-1111 Fax:0972-42-1119
主催:大分県蒲江町
環境・建築・再生ワークショップ実行委員会
(コミッショナー:青木 茂委員長:清家剛)
協力:東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻 清家剛研究室
北九州市立大学国際環境工学部環境空間デザイン学科 赤川貴雄研究室
宮城大学事業構想学部、デザイン情報学科 本江正茂研究
都市建築編集研究所
リファイン建築研究会
株式会社青木茂建築工房