京都の「地域」をキーワードとしてそれぞれの風景が持つ魅力や、コミュニティの可能性を探り当て、その中でどういった実践が可能かを提案・模索する。京都CDLでは、これまで京都の14大学25チームが担当地区と独自のかかわりを持ちながらそれぞれの魅力を見出してきた。27日にはシンポジウムを開催。
京都コミュニティ・デザイン・リーグ(京都CDL)第5回シンポジウム「まるしぼり京都」
2001年4/27の発足からちょうど2年を経て、通算5回目を数える京都CDLのシンポジウム。京都CDLは、京都のさまざまな地区をさまざまな仕方で、観察、分析、提案することで新たな京都の可能性を発見、提示し、それをもとに具体的な実践に向かうことを目標に、これまで京都の14大学25チームが担当地区と独自の関わり方を展開してきました。
京都CDLでは、コミュニティ単位として広く適用されている小学校区を範囲とする元学区をはじめ、京都の意外な都市断面(特定街路周辺や特定河川沿線などの帯状領域)など、都市を構成するさまざまな領域に着目し、その隠れた魅力を抽出することに留意し続けてきました。
今回のシンポジウムでは、そういった京都のさまざまな領域を敢えて「地域」と呼び、これをキーワードとしてそれぞれの風景が持つ魅力や、コミュニティの可能性を探り当てること、そして「地域」という中でどういった実践が可能かということを主題としながら、その方法を模索していきたいと考えています。
初日の26日には、目玉企画としてワークショップを据え、「地域」の「色」に着目します。普段考える枠組みとは違う「地域」という新しい領域で、普段、あまり着目しない都市にちりばめられたさまざまな「色」を集めるという以外性のある枠組みを掛け合わせ、その相乗効果が生み出す可能性をあぶりだしたいという野心的な企画です。また27日には、基調講演をはじめ、これまでの「地域」観察成果の集積である「地域」分析/提案パネルの展示・発表や、チーム監督(各研究室教官)・ゲスト・学生がそれぞれの意見を戦わせる「監督座談会」、新風景描写法である「「地域」ビデオ」の上映など、多様な方法によって京都をまさに「まるしぼりしようという企画になっております。
まだまだ発展途上の試みではありますが、今後地区内部に入り込み、豊かな都市生活について思考し、さまざまな提言をしていくことを目指して進んでいこうと思います。何卒、応援ご参加のほどよろしくお願いいたします。
京都CDL運営委員長 渡辺菊眞
まるしぼりワークショップ「新風景創出大作戦」
色ゲーム「まちは何色?」
京都コミュニティ・デザイン・リーグは、それぞれの専門分野に関わらず、京都に関心のある学生たちで交流を深めながら、京都について考え続けてきました。今年度は、我々が見据えてきた既成概念にとらわれないさまざまな領域を「地域」としてとらえ、そういった「地域」との関係を、発見性ある実践によって深めたいと考えており、その一環としてワークショップを行いたいと考えております。
今回のワークショップは、「地域」を考える視点の一つとして、「色」をとりあげ、普段なにげなく見過ごしている風景に潜む「色」の、バランスや効果、そして私達が「地域」を見るときに反応する「色」感覚について、改めて考えてみようというものです。
ここでは、難しい議論から「地域」を考えるのではなく、「地域」に入り、そこで「楽しみ」、「遊ぶ」ことから、そこに秘められた固有の問題について考えることにつながっていけばと考えています。
参加者は、このワークショップを「遊ぶ」ことで、京都の先入観にとらわれない「地域」を再発見するのは勿論のこと、そのワークショップ風景に遭遇する「地域」住民も、思っても見なかった自分たちの「地域」魅力を見出すことができるのではないかと考えております。
まるしぼりワークショップ「新風景創出大作戦」鍵語集
1.参加者はいくつかのチームに分かれ行動します。どこからか下る指令をもとに龍池小学校周辺を歩き、建物、標識、飾りなど、町にある「色」を写真収集するという任務を遂行します。
2.集まった写真をチーム戦略にもとづいて編集、プレゼンテーションし、「新風景」創出法についてチーム対抗激戦大会に移行します。
3.前日の合戦模様をシンポジウムで展示・発表し、「新風景」創出に関してより多くの人に問題を投げかけ、さらなる可能性を追求します。
なお、ワークショップの受付は
4月20日(日)まで、CDLのホームページ、または電話にて承ります。
URL http://www.kyoto-cdl.com/
電話 075-753-5776 京都大学布野研究室(京都CDL事務局)
京都Community・Design・League
第5回シンポジウム「まるしぼり京都」プログラム
■内容 京都CDL所属各研究室による作品展とゲストによるシンポジウムを開催し、 都市を構成する要素としての「地域」における建築・都市活動の可能性を探る
■日時 2003年4月26日(土)/27日(日) 両日とも10:00〜17:00
■会場 元龍池小学校講堂
〒604-0846
京都市中京区両替町通押小路下る金吹町452
地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」2番出口から徒歩1分
■プログラム
□4月26日(土曜日)
・まるしぼりワークショプ 『新風景創出大作戦』 10:00〜17:00
色ゲーム「まちは何色?」
・「地域」調査パネル展示
□4月27日(日曜日)
・シンポジウム 13:00〜17:00
1、基調講演 佐伯啓思(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)
2、京都CDL活動発表
3、監督座談会 ―「地域」は都市をつくれるかー
ゲストパネラー 佐伯啓思(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)
中谷礼仁(大阪市立大学工学部建築学科専任講師)
チーム監督パネラー 竹山聖(京都大学工学部建築学科助教授)
リム・ボン(立命館大学産業社会学部社会学研究科教授)
司会 広原盛明
(京都CDLコミッショナー/龍谷大学法学部教授)
渡辺菊眞(京都CDL運営委員長)
・ワークショップ成果展示
・「地域」調査パネル展示
■参加予定大学
池坊短期大学・京都大学・京都市立芸術大学・京都工芸繊維大学・京都嵯峨芸術大学・京都女子大学・京都精華大学・京都造形芸術大学・京都府立大学・京都文教短期大学・滋賀県立大学・平安女学院大学・立命館大学・龍谷大学
■入場料 無料(ただし、ワークショップ参加は参加費500円)
■主催 京都CDL
■共催 ㈶京都市景観・まちづくりセンター
■お問い合わせ 京都大学布野研究室(京都CDL事務局)
〒606-8501 京都市左京区吉田本町京都大学工学部建築系教室
TEL/FAX 075-753-5776
e-mail at.cdl@archi.kyoto-u.ac.jp
URL http://www.kyoto-cdl.com/(ワークショップ予約受付→4/20)