河口龍夫「大地と水と植物」展

03/23/2003

「関係」を手がかりに、人間と自然・宇宙との関わりを解き明かそうと試みた作品の中から、農具と種子の組み合わせによって大自然の連環と生成を表現した「関係―種子・農具」を展示。

プレスリリース、募集要項など: 

河口龍夫 大地と水と植物
会期:3月5日(水)~3月23日(日)
11:00~19:00 月曜日休 最終日は17:00まで
会場:ヒルサイドフォーラム
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8
ヒルサイドテラスF棟
tel:03-5489-3648(会期中のみ)
関連出版:中原佑介による河口龍夫評論集「関係と無関係―河口龍夫論」(現代企画室刊)が3月上旬出版される予定。
関連展示:『「関係と無関係―河口龍夫論」(中原佑介著)』出版記念展
ヒルサイドギャラリー 
お問い合わせ:ヒルサイドギャラリー/担当:木田
tel;03-3476-4795

河口龍夫は、多様な素材や方法論を駆使しながら、「関係」という言葉を手がかりに、人間と自然・宇宙との関わりを、意識と物質、生命と時間といった様々な切り口を使って解き明かそうと試みてきました。それは普遍的な芸術を目指し、美術という領域そのものの変革をも意図されていたといえます。1日の海岸線の変化を26枚の写真におさめた「陸と海」、布に包まれた金属板に錆を生じさせ、目に見えない金属の質を暗示させる「関係―質」、チェルノブイリの原発事故以後、植物の種子を鉛で覆い、生命の未来の時間を封印し保護するという手法で作られた「関係―種子」のシリーズなど、時代への危機意識を背景に独自の世界観をつくりあげてきました。
今回は、1991年に発表した「関係―農具」のシリーズの続編として、越後松代の農家から集められた約100点の使い古された鍬・鋤などの農具の柄の部分に、植物の種子を埋め込み、鉛の栓で封印し、用を終えた農具の過去の時間と封印された種子の未来を対比させた作品「関係―種子・農具」を中心に、新作約8シリーズが出品されます。大地―水―植物という大自然の連環と生成の厳粛な営みを、生の始まりともいうべき種子とそれを採り入れる手段である農具の組み合わせを通して、その関係性を問う作業を試みようとしています。
なお、本展覧会と同時に、中原佑介著「関係と無関係―河口龍夫論」(現代企画室刊)が出版される予定で、この本に掲載されたドローイングがヒルサイドギャラリーにて展示されます。ご取材・ご掲載のほどよろしくお願い申し上げます。

<出品予定作品>
「関係―種子・農具」 
2000~2003 
農具、鉛、種子 約100点
「関係―無関係・立ち枯れのひまわり」    
1998
ひまわり、種子(ひまわり)合板

河口龍夫(かわぐち たつお) 略歴
1940 兵庫県神戸市に生まれる
1962 多摩美術大学絵画科卒業
2003/3月 筑波大学芸術学系教授を退官(予定)

<主な個展>
1971 「172800秒」 ギャラリー16(京都)
1980 「関係-質」 コバヤシ画廊(東京)
1981 アート・フロント・ギャラリー(東京)
1983 「自然の気配」 伊奈ギャラリー2(東京)
1984 寛勲美術館(ソウル)
「青」雅陶堂ギャラリー竹芝(東京)
1985 秋山画廊(東京)
1989 「関係-種子・農園」ヒルサイドギャラリー(東京)
1990 「今日の作家たち Today´s Artists展?-´90河口龍夫展」 神奈川県立近代美術館
1997 「関係-河口龍夫」 千葉市美術館
1998 「河口龍夫-封印された時間」水戸芸術館現代美術ギャラリー
   「呼吸する視線 河口龍夫 みえないものとの対話」いわき市立美術館
1999 「河口龍夫-関係・京都」京都市美術館
2002 「関係―小さきもの」INAXギャラリー2(東京)
2003 「河口龍夫 大地と水と植物」ヒルサイドフォーラム(東京)

<主なグループ展>
1970「『第10回日本国際美術展1970 人間と物質』東京ビエンナーレ」 東京都美術館、
  京都市美術館
1973「第8回パリ・ビエンナーレ」 パリ国立近代美術館、パリ市立美術館
1988「前衛芸術の日本」 ポンピドゥーセンター(パリ)
1989「大地の魔術師」 ポンピドゥーセンター(パリ)
1994「1945年以降の日本の美術」グッゲンハイム美術館/サンフランシスコ近代美術館他
2000「大地の芸術祭-越後妻有アートトリエンナーレ2000」 新潟県
2002「大分現代美術2002アート循環系サイト」 大分市美術館
2002 「美術の力―時代を拓く7作家」 兵庫県立美術館

スポット
データ
開催: 
03/05/200303/23/2003
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