慶應大学、ハーバード大学、ヘルシンキ工科大学、国土交通省の合同シンポジウム。テーマは、「美しい都市と都市再生」。20世紀の急激な経済発展と、それに伴う環境負荷の増大を背景に、鎌倉と江戸・東京のあるべき姿を議論し、都市の再生を考える。
自然共生型流域圏・都市再生ヴィジョン
緑と文化:新しい都市環境の創造
[主旨]
二十世紀は地球上を近代化と技術革新の波が覆い、生産性が一気に高まるとともに交通機関が飛躍的に進歩した時代ですが、その一方で資源の枯渇や環境負荷の増大など、人類にとって深刻な問題も数多く生み出されました。現在、世界各国で、二十世紀の間に進行した工業化や環境破壊を顧みて、流域圏を基礎とする自然共生型の都市を回復し、さらに情報と文化を下敷きとした新たな都市の再生に向けた動きが始まっています。
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我国の場合は限られた国土の中で急激な成長をめざしたこともあって、都市化にともなう環境悪化の流れは欧米諸国に較べて極端に進行しました。過度の人口集中や度重なる災害、都市近郊の自然環境の破壊、あるいは地価高騰ゆえの土地への投機といった現象も、都市と田園の健全な発展を妨げる要因となっています。反面、まちづくりのプロセスの公開とそれに対する市民の参加の仕組みはこの十数年で大きく整備され、都市や地域の抱える問題に対して市民の果たすべき役割はますます重要になってきました。
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慶應義塾大学では、このような諸課題に対処すべく、自然共生型流域圏・都市再生についてハーヴァード大学、ヘルシンキ工科大学、国土交通省国土技術政策総合研究所と共同研究を行ってきましたが、この度、その成果の一端を発表すべく、合同のシンポジウムを実施する運びとなりました。今回のテーマは、「美しい都市と都市再生」に焦点を当て、我国の実質的な都として造りだされた鎌倉と江戸・東京のあるべき姿について広く議論を交わすものです。シンポジウムの目標は、その町並みをかたちづくってきた歴史遺産と自然環境に着目し、そこに蓄積された都市の文化と環境を機軸とした、その都市固有の価値をよみがえらせることにあります。中世の幕府地であり世界遺産級の歴史的環境を形成している鎌倉と、近世の幕府地であり今日まで首都の核をかたちづくっている皇居周辺地区について、詳細な調査を行い比較検討し、再生のためのシナリオを描くことが主眼となっています。
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共同研究にあたっては、合同ワークショップが組織され、自治体の協力のもとに教員と大学院生が一体となって調査を実施し、その新たな方向について計画・デザイン面の提案を行いました。今回の企画は、2002年1月の東京インナーシティ問題に関するシンポジウムを発展させ、この間の研究成果を明らかにするものです。
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21世紀という時代に対応した我国の都市のあり方を国際的な枠組みで考えるという意味で,今回のシンポジウムは大きな意味をもっています。皆様のご参加をお待ちしいます。
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[主催]慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(大学院環境デザイン・プログラム)
国土交通省 国土技術政策総合研究所
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[共催]ハーヴァード大学デザイン学部大学院
ヘルシンキ工科大学建築学部
明治大学理工学部
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[後援]日本都市計画学会、土木学会、日本建築学会、日本造園学会、千代田区、鎌倉市
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[日時]
2003年1月25日(土)10:30-18:00
[場所]
慶應義塾大学三田キャンパス東館6階G-SECホール
JR田町駅、地下鉄三田線・浅草線三田駅より徒歩5分
[スケジュール]
午前の部
10:30 開会の辞 慶應義塾大学教授 日端康雄
10:35 ワークショップ報告(1)千代田区皇居ゾーンについて
11:05 ワークショップ報告(2)鎌倉について
11:35 ディスカッション:
アストリッド・クライン(建築家)
宇野求(千葉大学教授)
坂茂(慶應義塾大学教授)
小林博人(ハーヴァード大学研究員)
トム・シモンズ(ヘルシンキ工科大学建築学部長)
森野美徳(日本経済研究センター主任研究員):司会
12:20 午前の部終了
午後の部
13:30 午後の部開始
主催者挨拶:
慶應義塾大学常任理事 吉田和夫
国土交通省 国土技術政策総合研究所所長 奥野晴彦
> 13:40 来賓挨拶
国土交通省事務次官 青山俊樹
千代田区長 石川雅己
鎌倉市長 石渡徳一
14:10 特別講演:「自然共生型流域圏・都市再生に向けて」
内閣府総合科学技術会議議員 石井紫郎
14:40 基調講演:「都心の再生:ボストン」
ハーヴァード大学デザイン学部大学院学部長 ピーター・ロウ
15:10 基調講演:「緑と文化の首都計画」
ヘルシンキ工科大学建築学部学部長 トム・シモンズ
15:40 休憩
15:55 パネル・ディスカッション「都市の美しさと都市再生」
石川幹子(慶應義塾大学教授)
エーヴァ・クールヴァイネン(ヘルシンキ市緑地局局長)
小林正美(明治大学助教授)
ピーター・ロウ(ハーヴァード大学デザイン学部大学院学部長)
吉川勝秀(国土交通省国土技術政策総合研究所環境部長)
三宅理一(慶應義塾大学教授):司会
> 17:40 総括
> 伊藤滋(慶應義塾大学客員教授)
> 17:55 閉会の辞
> 塚越 功(慶應義塾大学教授)
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> [展示]
・ボストン・セントラル・アーテリー地下化と都市再生プロジェクト(ハーヴァード大学)
・東京パレスゾーンの未来(慶應義塾大学・ハーヴァード大学・明治大学)
・鎌倉の自然と歴史を生かしたまちづくり(慶應義塾大学・ヘルシンキ工科大学)
[連絡先]
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
> 0466‐47‐5111内線53181 (清水) mayuco@sfc.keio.ac.jp